中国バイトダンス、フィンテック部門縮小へ 証券業務の売却計画

中国バイトダンス、フィンテック部門縮小へ 証券業務の売却計画
 9月2日、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国のバイトダンスは、金融サービス部門を縮小すると発表した。写真は北京で昨年7月撮影(2021年 ロイター/Thomas SuenFile Photo)
[北京 2日 ロイター] - 動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国のバイトダンスは1日、金融サービス部門を縮小すると発表した。証券仲介業務の売却も計画しているという。
バイトダンスは香港で松鼠証券、中国本土で海豚股票を運営している。
中国はこのところフィンテック部門への締め付けを強めており、基準に当てはまる企業に金融持ち株会社の設置を義務付けている。アリババ傘下のフィンテック企業、アント・グループは今年、金融持ち株会社への再編を指示され、自己資本基準がより厳格になった。
関係筋によると、バイトダンスはこれまでフィンテック事業の拡張を優先しておらず、電子商取引(EC)やゲームなどを新たな成長分野と位置付けてきた。
バイトダンスは、中国版TikTok「抖音(ドウイン)」の利用者がEC取引に使用できる自前のモバイル決済「抖音支付(抖音ペイ)」も運営している。
抖音では、アントの「支付宝(アリペイ)」や騰訊控股(テンセント)の「微信支付(ウィーチャットペイ)」も使用できる。

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